原点の物語|DXプラナ代表 花村 剛
ハイビジョン映像の配信システムを作っていたころから、SEとして紙の書類の電子化を提案していたころ、そして独立してAIの時代を迎えた今まで。私の体験を、絵と短い言葉で描きました。














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1道具を忘れた日
魔法のレシピが浮かんだ
2ぼくたちは 最高の機械を 作っていた
3だけど 誰もそれを 必要とはしてくれなかった
「良いものを作れば きっと届く」と 信じていた
4まわっていた歯車は 静かに止まった
仲間の顔が うかんで きえなかった
5どう進んでいいのかわからない 気持ちを抱えたまま
それでも ぼくは道具を探し続けた
6世の中には まだたくさんの人々が 「紙の書類」に 困っていた
ぼくは新しい道具を携えて その便利さを一生懸命伝えた
7けれども お客さんは こう言った
「花村さん その道具はいらないけれど あなたが持っている『知恵』だけは 喉から手が出るほど欲しいんだ」
8(文字のないページ)
9なんだって!? 求められているのは 道具じゃないのか?
ぼくは道具の説明をやめ 話を聞くことにした
10「それが欲しかったんだ!」 お客さんは笑った
11現場には笑顔が戻った
本当に届けるべきものは道具ではなく 僕の中にある知恵と経験だったのだ
12時は流れ 「AI」という新しい道具が生まれた
人々は期待しながらも 「どう使えばいいのだろう?」と 戸惑っていた
13どんな便利な「AI」でも 会社の未来を決めるのは 道具ではない
14ぼくは今日もお客さんの声を聞く
その人だけの大切な「声」を 一緒にみつけるために
あとがき
この物語は、私自身の体験がもとになっています。SEとして、紙の書類に困る企業へ新しい道具を提案していたころ、お客様に実際に言われた一言が、物語の中のお客さんのセリフです。その日から私は、道具の説明より先に、お客様の話を聞くようになりました。私の中にあった知恵とは、お客様の話を聞き、その会社の知識を見つけて資産という形に言語化する力だったのだと思います。
最後のページの「レシピ」は、お客様の声を聞きながら一緒に見つけた、その会社ならではの知恵と判断の基準を、書き出したものです。DXプラナでは、これを「経営レシピ」と呼んでいます。
AIという新しい道具が生まれた今も、同じです。経営者やベテラン社員の勘と経験を経営レシピとして書き出し、社員にもAIにも渡せる形にしています。